富士フイルム X100VI が巻き起こす“プレミアムコンパクト”旋風

FUJIFILM X100VI | カメラ | FUJIFILM X Series & GFX - Japan

2024年2月28日、富士フイルムは待望の固定焦点プレミアムコンパクト「X100VI」を発表しました 。前世代のX100Vと同様に、23 mm/F2単焦点・ハイブリッドEVF/OVFビューファインダー・軽量・操作ダイヤル搭載といったアイデンティティを踏襲しつつ、歴史を塗り替える革新を遂げています。


センサー&IBIS:高画質と手ブレ補正の融合

最も注目すべきは、従来の26MPから一気に 40メガピクセル高解像度 X‑Trans CMOS 5 HR センサーへの進化と、最大6段補正の5軸 IBIS(ボディ内手ブレ補正)の搭載です 。これはまさに、小型ボディながら一眼カメラ並みの画質と低光量耐性を兼ね備えた仕様です。

実際、レビューサイトでは「夜間でも1秒手持ち撮影が可能」と絶賛されています 。これにより、旅先・スナップ・スナップ写真といったあらゆる場面で、三脚なしでも高クオリティの作品性ある写真を撮れるのは大きな魅力です。


動画性能にも進化あり

静止画だけでなく、6.2K/30p・4K/60pの高解像度動画性能を搭載し、Vlog撮影などにも対応 。機動性の高い固定レンズカメラながら、しっかりとした動画性能が備わっており、クリエイターや旅行者からも評価されています。


供給不足と中古価格高騰──“X100VI効果”

X100VIは発売直後から世界的に品薄状態となり、抽選販売や長期バックオーダーが常態化しています 。TikTokやInstagramなどSNSでの「フィルムライク映え」効果により、若年層の支持も急増した結果です 。

この影響は同セグメント全体に波及し、中古市場でもX-Pro2やRicoh GR、Lumix LX100 IIなど旧モデルの価格が15〜30%上昇するなど、「X100VI効果」が顕著に現れています 。また、英国市場では人気機種が新品価格に匹敵するまで高騰したと報告されています 。

日本においても、Yahoo!オークション等で中古価格が27〜33万円と定価(約27.8万円)を超えて推移。カメラ専門店での中古価格帯も15〜30万円と広がり、在庫がある店では「在庫の有無」が購入検討の鍵となっています 。


✨ なぜここまで熱狂するのか?

この注目の背景には、以下の要因が重なっています。

  • ノスタルジックかつスタイリッシュなデザイン
     レバーやダイヤル操作、金属筐体やクラシカルな外観が“レトロカメラ”としての魅力を再燃させました 。
  • フィルムシミュレーションの進化
     JPEGで“クラシッククローム”など高品質フィルムライクな仕上がりが得られるため、現像不要でSNS投稿に最適——心理的負担も少ない 。
  • 操作体験の価値
     手動ダイヤルでテンポよく撮影する操作感が、スマホやオートモード機では得られない「撮る喜び」を醸成 。
  • ネット上の“見た目映え”
     TikTokやインスタで映える質感・音・仕様がトレンド化し、「映えるカメラ」として若者の間で火がつきました 。

購入検討者へのアドバイス

新品での購入

  • 現時点でもバックオーダー・抽選販売状態が続いており、即納は難しい
  • 定価は約278,000円(黒・銀とも)。

中古での購入

  • 相場は約270,000円〜330,000円程度。美品なら30万円近くになるケースも 。
  • 多少の価格上乗せを許容できるなら、「即使用可能な中古」は魅力的。

代替モデルの検討


最後に

富士フイルム X100VIは、単なるカメラ製品を超えて、「撮影体験」「映えるデザイン」「感性への共鳴」という三位一体で、カメラ市場に再評価の波を起こしています。

手に取ることができればその魅力は確かに伝わってくる一台。しかし、「買いたくても買えない」現状が続く限り、高額な中古市場は維持されそうです。

中古市場での価格を調査したり、X100Vなどの旧モデルを候補に入れたりして、自分にとってのベストバランスを考えてみる価値は大いにあります。


まとめ一覧表

項目内容
発売日2024年2月28日
価格新品:278,000円、中古:27万〜33万円
特徴40MP、高精度IBIS、6.2K動画、EVF/OVF、クラシカル操作感
供給状況抽選・バックオーダー継続、SNS人気で品薄
中古価格への影響関連モデルも価格上昇中(+15〜30%)

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